STORY
仕事も恋愛も順調だった架だったが長年つきあった彼女にフラれ、マッチングアプリで婚活を始める。そこで出会った控えめで気の利く真実と付き合い始めるが1年たっても結婚に踏み切れずにいた。しかし、真実からストーカーの存在を告白された直後、「架くん、助けて!」と恐怖に怯えた着信を受ける。彼女を守らなければとようやく婚約したが、真実が突然姿を消した。両親、友人、同僚、過去の恋人を訪ね居場所を探すうちに、架は知りたくなかった彼女の過去と嘘を知るのだった―。
男女それぞれの視点でリアルな恋愛観と価値観を描いた原作は第7回ブクログ大賞を受賞し、20代、30代を中心に多くの共感を呼び、発行部数は100万部を突破!話題は広がり続けている。
主演は藤ヶ谷太輔×奈緒。藤ヶ谷は「人生で一番好きな小説」奈緒は「辻村作品に出演するのが夢」と熱望。婚活で付き合い始めるも1年も将来を決めない【傲慢】な架と、親の敷いたレールの上で【善良】に生きてきた真実を等身大で演じる。ラストには、映画版ならではのオリジナルな展開も待ち受けている。
仕事も恋愛も順調だった架だったが長年つきあった彼女にフラれ、マッチングアプリで婚活を始める。そこで出会った控えめで気の利く真実と付き合い始めるが1年たっても結婚に踏み切れずにいた。しかし、真実からストーカーの存在を告白された直後、「架くん、助けて!」と恐怖に怯えた着信を受ける。彼女を守らなければとようやく婚約したが、真実が突然姿を消した。両親、友人、同僚、過去の恋人を訪ね居場所を探すうちに、架は知りたくなかった彼女の過去と嘘を知るのだった―。
「婚活は就職活動に
似ている」
【待ち受ける現実】
「あの子と結婚したい気持ち、
今何パーセント?」
【ずっと決められなかった架】
「その男と
駆け落ちしたってことはない?」
【残された婚約指輪】
「架くん、助けて!
…あいつがいる…!」
【ストーカーの存在】
「あの子、自分で決めるより人に
従ってるほうが楽だったんでしょう」
【選ぶことを避けてきた真実】
「私は70点だから。70点分しか
彼は私をすきじゃないから」
【知ってしまった彼の本音】
「お見合いはお母さまの
強い要望だったのです」
【価値観を押し付ける母親】
「運命という言葉を、
信じたくなる夜です」
【大好きだったあの日】
【COMMENT】この小説の映像化はきっと無理だろう、とずっと思ってきました。きれいなラブストーリーにすることはできるかもしれない。だけど、この小説の根底にある主人公たちの痛さや切実さが映像になるとは到底想像できなかったのです。だから、完成した映画を観て、とても驚きました。よくぞここまで彼らのことを理解し、心に迫ってくれたと感動し、大きな感謝に包まれました。作中の架と真実もきっと同じ気持ちだと思います。
MORE【COMMENT】架は天然なんだけどどこか憎めないキャラクターです。スターなのに誰とでも常にフラットに接する藤ヶ谷さんと重なる部分を感じました。藤ヶ谷さんのコアにあるそういう優しさが現場で常に滲み出ていて、どんどん架の事が好きになりました。奈緒さんは真実というキャラクターの背景をどこまでも深く広く想像力をもって演じてくださいました。撮影前は想像していなかった真実の姿を見る度に真実が自分の想像を超えて魅力的な女性であると気付かされました。原作小説の行間にある架と真実の感情の機微をお二人が繊細に表現してくださったお陰で実写映画化した意味を強く感じました。「傲慢」さと「善良」さは表裏一体で、きっとその狭間を行き来しながら生涯付き合っていかなければなりません。本作が、完璧じゃない他人や自分を受け入れて前に向かって進む一助となることを願っています。
MORE【COMMENT】発売以来、多くの読者の心を揺さぶり続ける本作の脚色を担うプレッシャーは計り知れないものでした。小説の完成度があまりにも高いため映像作品として再構築するのは大変難しい作業でしたが、世界観を見誤らぬよう何度も原作を読み返し、辻村先生の助言も頂きながら執筆を進めました。完成した本編を見て強く印象に残ったのは、藤ヶ谷太輔さんと奈緒さんの圧倒的な表現力です。不完全だからこそ愛おしい架と真実がそこにいました。お二人の緻密で繊細なお芝居が、物語に深い奥行きを与えて下さいました。ラブストーリーでもあり人間ドラマでもある本作が、観て下さった皆様に愛して頂ける作品になることを祈っています。
MORE
原作:『傲慢と善良』(朝日文庫刊)
著者:辻村深月
【COMMENT】大切な人との関係を「人」と「人」という距離のままで諦めたくないなぁと思いながら作りました。か細い糸のような運命を手繰り寄せて生きていく架と真実のふたりに渡したい歌です。ぜひ、聴いてください。
MORE
COMMENT
映画を鑑賞した直後、
原作の一節が脳裏をよぎった。
“この世の中に「自分の意思」がある人間が
果たしてどれだけいるだろう。”
従順で自分自身の価値観すら見失っている真実を、
奈緒さんは繊細に
見事に表現している。
そして、藤ヶ谷さんは人生の選択を
先延ばしにしてきたことを悔やむ架を、
静かに丁寧に紡いでいる。
ふたりの演技が混ざり合い
醸しだす粘性の高い美しい世界に浸ってほしい。
筒井真理子(俳優)
藤ヶ谷さんと奈緒さん、
お二人が丁寧に真摯に向き合って織りなす
シーン達は本当に素敵で胸を打たれました。
俳優が役に魅力を注ぎ込んだ情熱を観ると、
心から感動します。
傲慢と善良、人生を揺るがす強烈なテーマ。
記憶に刻まれました。
のん(俳優)
簡単にはいなくなれないこの世の中で、
私たちは“個性”を盾に、
他人の中に本当の自分を見い出せると
信じながら生きている。
身勝手じゃない人なんて
そもそも存在しないと思う。
玉城ティナ(俳優)