映画を鑑賞した直後、原作の一節が脳裏をよぎった。 “この世の中に「自分の意思」がある人間が果たしてどれだけいるだろう。” 従順で自分自身の価値観すら見失っている真実を、奈緒さんは繊細に 見事に表現している。 そして、藤ヶ谷さんは人生の選択を先延ばしにしてきたことを悔やむ架を、 静かに丁寧に紡いでいる。 ふたりの演技が混ざり合い醸しだす粘性の高い美しい世界に浸ってほしい。
筒井真理子(俳優)
藤ヶ谷さんと奈緒さん、 お二人が丁寧に真摯に向き合って織りなすシーン達は本当に素敵で胸を打たれました。 俳優が役に魅力を注ぎ込んだ情熱を観ると、心から感動します。 傲慢と善良、人生を揺るがす強烈なテーマ。記憶に刻まれました。
のん(俳優)
簡単にはいなくなれないこの世の中で、私たちは“個性”を盾に、 他人の中に本当の自分を見い出せると信じながら生きている。 身勝手じゃない人なんてそもそも存在しないと思う。
玉城ティナ(俳優)
ひうらさとる(漫画家)
恋はサスペンス、人はほんとうにミステリー。 遠回りな恋、その不器用さのなんと人間的なことか。 簡単にうまくいかず、時間をかけてこそ見つけられる輝きがここにある。
犬童一心(映画監督)
観る人にとって心あたりのある映画。 恋愛や結婚の価値観によってはぐらつく人もいるし何をしているんだと思う人もいると思う。 自分の価値観に向き合っている人はすぐ見たほうがいい映画! しかし、男ってホント元カノをひきずりますよね(笑)。 一番、印象的だったのは真実を追い詰めることになった女友達! ああいう人いると思うけど、本当に人の恋愛にとやかくいうのはやめたほうがいい!
ヒコロヒー(芸人)
小説の中でグサグサと刺さったセリフたちが、人の声で再生されることでより殺傷力を増す。 自分の価値も、本当の願いも、 自分の意思をしかと見つめた者にしか分かり得ないなんて、つくづく現実って容赦がない。
宇垣美里(フリーアナウンサー・俳優)
結局、人は自分が1番可愛い。 その傲慢な善意に、とても憤りを感じながら見てしまいました。(笑) THE自己愛。 婚活市場に本当にありそうでゾッとしつつ、 タイトルがとてつもなくしっくりくる作品でした。
休井美郷(タレント / バチェラー・ジャパン シーズン4出演)
干渉 干渉の現代。 実際に自分の目の前に広がる世界の中だけで清く生きたい。
シソンヌじろう(芸人)
自分だって出来た人間じゃないのに、相手に理想を押し付ける傲慢さは私にもある。 相手の善良さに付け込んでしまったこともある。 完璧な夫婦なんていないのだから、架と真実のこれからの人生が豊かになることをただただ願いました。
岩間 恵(タレント / バチェラー・ジャパン シーズン3出演)
主人公の2人は小説から出てきたみたい! 婚活中の詳細な心理描写があまりにもリアル。 あなたの結婚相手は、あなたが決めるのです。 架と真実のように「この人といるときの自分が好きだ」と思える人を探してみてください。
仲人T(結婚物語。アドバイザー)
恋愛に対する痛い本音を言語化され、なんだか丸裸にされた気分…! わたくし婚活をしていた身としては、 自分の傲慢さをハッと気付かされる事ばかりで藤ヶ谷くんは俺だ!と思いました。 (全然ちがうけど)
あんこ(映画大好き芸人)
幸せになろうともがく人間を、絶望と希望の美しいマーブル模様で描く。 スクリーンの中の登場人物たちに、いくつもの狡さと弱さを見た。 そしてスクリーンは鏡、人様に図々しく点数をつけていた僕自身の中にも存在していた。
麻布競馬場(作家)
自由恋愛時代。でも結婚観に縛られた社会。 人は愛する相手を無意識に値踏みし、選ぶ。 自分が点数づけされた途端に傷つくくせに。 矛盾と本音。的確に痛いところを突く映画。 でもどうか幸せに…と傲慢にも願っていた。 この善良で利己的な2人にピンと来たから。
SYO(物書き)
初めから最後まで、綺麗な花たちと光から温度が伝わってきて、 常にぴんと糸が張り詰めていて一瞬も目が離せなくてずっとそわそわどきどきしてしまいました。 真実ちゃんの善良に生きるしか無かった人生を見て、 その暮らしの中に自分も味わったことのある絶望感があり、 それは田舎に住む女性なら一度は経験する初めての人生への諦めでした。 架くん熱くていい奴なのにそんなとこに目が行かない婚活の場が可笑しかったです。 一番好きなシーンは「運命という言葉を信じたくなる夜です」です。 真実ちゃん本当にしあわせだっただろうな。 ここからは妄想の話になるので本編に全く関係ないのですが、 結婚式とかどうする?とか話してて、架くんが『あいつらは呼ぶとしてぇ』って言ったら、私は結婚式やらないですね。
蛙亭・イワクラ(芸人)
奈緒さんが演じる真実の、何を考えているか分かるようで分からない、 こんな人いるよなと把握したつもりになっても次の瞬間に、 やっぱりこんな人は知らないと思わされる。 気になってもっと多くを知りたくなるが、深入りしてはいけないとも同時に思う、 そんな奇妙で不気味な存在感に惹きつけられた。
玉田真也(劇作家・映画監督)
1人の人間の中に傲慢と善良が存在していることによって起こる様々な事が凄く生々しく描かれていた。 その時には気付けなかったことを時間が経って気付いたり、 かっこつけてしまっていた事、焦って嘘をついてしまった事、 誰もが自分に心当たりのあることが沢山散りばめられていて、 うわぁこれは耳が痛いという台詞、シーンがいっぱいありました。 また、架と真実がどうなっていくのかも、紆余曲折あり過ぎて凄い見応えでした。 ていうかめっちゃ泣きました。 太ちゃん、奈緒さん、最高でした。
インディアンス・田渕(芸人)
現代の恋愛や婚活における、見て見ぬふりをしていたことを真正面から突きつけられるような内容で、 完璧主義すぎるが故の拗れのようなものが根底にある気がして、他人事では無いなと考えさせられました。
蒼木こうり(イラストレーター)
この2024年になっても女性は男性から選ばれるのを待つべきで、 自ら「欲しい」と望んで人生を選ぶのはうっすらと許されない社会なのだと感じることがある。 本作は私たちの結婚観が、それぞれの性別にぶら下がる日本的な価値観とどのように結びついているか、 その根深さまでもミステリー仕立てで炙り出す手腕がまず見事。 人から「選別」されることからの解放と、自分の意思で選びとる行為の健やかさ。 鑑賞後のあたたかい気持ちで、劇中のセリフを何度も反芻した。
奥浜レイラ(映画・音楽パーソナリティ)
同族嫌悪の骨頂のような作品。 自分だって無自覚に他者を査定し、 己の価値を確かめてきたのかもしれないと思うと、あまりの図々しさに寒気がする。 一方で、理性を取り払ってもなお意志と本能で誰かに惹かれるなんて、この先あり得るのだろうか。 「他人は自分を映す鏡」と言うけれど、 彼らに嫌悪感を抱く人は、自分もどこか痛々しいのかもしれない。
山崎怜奈(タレント)
綺麗に生きれたらどんなに良いのだろう。 嫌われたく無いと強く思うほど醜い姿を晒してしまう。 “曲論も一つの立派な生き方だよ”と作品にそっと背中を押された気がしました。
山谷花純(女優)
“控えめで善良”そんな印象の裏にある本質に翻弄される展開からは目が離せない。 痛烈なまでにリアルに映し出される“傲慢”と“善良”が迎える結末からは結婚のみならず、 他者と深く関わることで得られる人の成長を垣間見ることができる。
遠藤千里(FILMAGA編集長)
絶対見ておくべき、ど真ん中に刺さる1本!
工藤雅子(東京旭屋書店)
映像が凝っていて美しく、最後まで目が離せない!
内田俊明(八重洲ブックセンター)
(順不同・敬称略)
COMMENT
映画を鑑賞した直後、
原作の一節が脳裏をよぎった。
“この世の中に「自分の意思」がある人間が
果たしてどれだけいるだろう。”
従順で自分自身の価値観すら見失っている真実を、
奈緒さんは繊細に
見事に表現している。
そして、藤ヶ谷さんは人生の選択を
先延ばしにしてきたことを悔やむ架を、
静かに丁寧に紡いでいる。
ふたりの演技が混ざり合い
醸しだす粘性の高い美しい世界に浸ってほしい。
筒井真理子(俳優)
藤ヶ谷さんと奈緒さん、
お二人が丁寧に真摯に向き合って織りなす
シーン達は本当に素敵で胸を打たれました。
俳優が役に魅力を注ぎ込んだ情熱を観ると、
心から感動します。
傲慢と善良、人生を揺るがす強烈なテーマ。
記憶に刻まれました。
のん(俳優)
簡単にはいなくなれないこの世の中で、
私たちは“個性”を盾に、
他人の中に本当の自分を見い出せると
信じながら生きている。
身勝手じゃない人なんて
そもそも存在しないと思う。
玉城ティナ(俳優)
ひうらさとる(漫画家)
恋はサスペンス、人はほんとうにミステリー。
遠回りな恋、
その不器用さのなんと人間的なことか。
簡単にうまくいかず、
時間をかけてこそ見つけられる輝きがここにある。
犬童一心(映画監督)
観る人にとって心あたりのある映画。
恋愛や結婚の価値観によってはぐらつく人もいるし
何をしているんだと思う人もいると思う。
自分の価値観に向き合っている人は
すぐ見たほうがいい映画!
しかし、男って
ホント元カノをひきずりますよね(笑)。
一番、印象的だったのは
真実を追い詰めることになった女友達!
ああいう人いると思うけど、
本当に人の恋愛に
とやかくいうのはやめたほうがいい!
ヒコロヒー(芸人)
小説の中でグサグサと刺さったセリフたちが、
人の声で再生されることでより殺傷力を増す。
自分の価値も、本当の願いも、
自分の意思をしかと見つめた者にしか
分かり得ないなんて、
つくづく現実って容赦がない。
宇垣美里(フリーアナウンサー・俳優)
結局、人は自分が1番可愛い。
その傲慢な善意に、とても憤りを
感じながら見てしまいました。(笑)
THE自己愛。
婚活市場に本当にありそうでゾッとしつつ、
タイトルがとてつもなくしっくりくる作品でした。
休井美郷(タレント /
バチェラー・ジャパン シーズン4出演)
干渉 干渉の現代。
実際に自分の目の前に広がる世界の中だけで
清く生きたい。
シソンヌじろう(芸人)
自分だって出来た人間じゃないのに、
相手に理想を押し付ける傲慢さは私にもある。
相手の善良さに
付け込んでしまったこともある。
完璧な夫婦なんていないのだから、
架と真実のこれからの人生が豊かになることを
ただただ願いました。
岩間 恵(タレント /
バチェラー・ジャパン シーズン3出演)
主人公の2人は小説から出てきたみたい!
婚活中の詳細な心理描写があまりにもリアル。
あなたの結婚相手は、あなたが決めるのです。
架と真実のように「この人といるときの自分が好きだ」と思える人を探してみてください。
仲人T(結婚物語。アドバイザー)
恋愛に対する痛い本音を言語化され、
なんだか丸裸にされた気分…!
わたくし婚活をしていた身としては、
自分の傲慢さを
ハッと気付かされる事ばかりで
藤ヶ谷くんは俺だ!と思いました。
(全然ちがうけど)
あんこ(映画大好き芸人)
幸せになろうともがく人間を、
絶望と希望の美しいマーブル模様で描く。
スクリーンの中の登場人物たちに、
いくつもの狡さと弱さを見た。
そしてスクリーンは鏡、
人様に図々しく点数をつけていた
僕自身の中にも存在していた。
麻布競馬場(作家)
自由恋愛時代。でも結婚観に縛られた社会。
人は愛する相手を無意識に値踏みし、選ぶ。
自分が点数づけされた途端に傷つくくせに。
矛盾と本音。的確に痛いところを突く映画。
でもどうか幸せに…と傲慢にも願っていた。
この善良で利己的な2人にピンと来たから。
SYO(物書き)
初めから最後まで、
綺麗な花たちと光から温度が伝わってきて、
常にぴんと糸が張り詰めていて
一瞬も目が離せなくてずっとそわそわ
どきどきしてしまいました。
真実ちゃんの善良に生きるしか
無かった人生を見て、
その暮らしの中に
自分も味わったことのある絶望感があり、
それは田舎に住む女性なら
一度は経験する初めての人生への諦めでした。
架くん熱くていい奴なのに
そんなとこに目が行かない婚活の場が
可笑しかったです。
一番好きなシーンは
「運命という言葉を信じたくなる夜です」です。
真実ちゃん本当にしあわせだっただろうな。
ここからは妄想の話になるので
本編に全く関係ないのですが、
結婚式とかどうする?とか話してて、
架くんが『あいつらは呼ぶとしてぇ』
って言ったら、私は結婚式やらないですね。
蛙亭・イワクラ(芸人)
奈緒さんが演じる真実の、
何を考えているか分かるようで分からない、
こんな人いるよなと
把握したつもりになっても次の瞬間に、
やっぱりこんな人は知らないと思わされる。
気になってもっと多くを知りたくなるが、
深入りしてはいけないとも同時に思う、
そんな奇妙で不気味な存在感に惹きつけられた。
玉田真也(劇作家・映画監督)
1人の人間の中に傲慢と善良が
存在していることによって
起こる様々な事が凄く生々しく描かれていた。
その時には気付けなかったことを
時間が経って気付いたり、
かっこつけてしまっていた事、
焦って嘘をついてしまった事、
誰もが自分に心当たりのあることが
沢山散りばめられていて、
うわぁこれは耳が痛いという台詞、
シーンがいっぱいありました。
また、架と真実がどうなっていくのかも
、紆余曲折あり過ぎて凄い見応えでした。
ていうかめっちゃ泣きました。
太ちゃん、奈緒さん、最高でした。
インディアンス・田渕(芸人)
現代の恋愛や婚活における、
見て見ぬふりをしていたことを
真正面から突きつけられるような内容で、
完璧主義すぎるが故の
拗れのようなものが根底にある気がして、
他人事では無いなと考えさせられました。
蒼木こうり(イラストレーター)
この2024年になっても
女性は男性から選ばれるのを待つべきで、
自ら「欲しい」と望んで人生を選ぶのは
うっすらと許されない社会なのだと
感じることがある。
本作は私たちの結婚観が、
それぞれの性別にぶら下がる日本的な価値観と
どのように結びついているか、
その根深さまでもミステリー仕立てで
炙り出す手腕がまず見事。
人から「選別」されることからの解放と、
自分の意思で選びとる行為の健やかさ。
鑑賞後のあたたかい気持ちで、
劇中のセリフを何度も反芻した。
奥浜レイラ(映画・音楽パーソナリティ)
同族嫌悪の骨頂のような作品。
自分だって無自覚に他者を査定し、
己の価値を確かめてきたのかもしれないと思うと、
あまりの図々しさに寒気がする。
一方で、理性を取り払ってもなお意志と本能で
誰かに惹かれるなんて、
この先あり得るのだろうか。
「他人は自分を映す鏡」と言うけれど、
彼らに嫌悪感を抱く人は、
自分もどこか痛々しいのかもしれない。
山崎怜奈(タレント)
綺麗に生きれたらどんなに良いのだろう。
嫌われたく無いと強く思うほど
醜い姿を晒してしまう。
“曲論も一つの立派な生き方だよ”と
作品にそっと背中を押された気がしました。
山谷花純(女優)
“控えめで善良”そんな印象の裏にある本質に
翻弄される展開からは目が離せない。
痛烈なまでにリアルに映し出される
“傲慢”と“善良”が迎える結末からは
結婚のみならず、
他者と深く関わることで
得られる人の成長を垣間見ることができる。
遠藤千里(FILMAGA編集長)
絶対見ておくべき、
ど真ん中に刺さる1本!
工藤雅子(東京旭屋書店)
映像が凝っていて美しく、
最後まで目が離せない!
内田俊明(八重洲ブックセンター)
(順不同・敬称略)